お父さんお母さんの代わりにわざわざ一緒に遊園地で遊んでくれてありがとう

お父さんお母さんの代わりにわざわざ一緒に遊園地で遊んでくれてありがとう

俺には双子の妹が居て、俺の親父は仕事が忙しいし、母親は看護士だから朝早く家を出て夜遅く帰ってくる。

だから、双子の妹の面倒は俺が見てる。

妹との年齢差が 12歳もある。

んでさすがに両親も妹達とゆっくり過ごす時間が無いからつって、遊園地に行く約束した。

その話聞いて妹達がすっげえ喜んでさ、俺まで微笑ましくなって。

ただ、まあ残念な事に当日親父はやっぱり仕事で出れず。

母親の方は来てくれたが、最後までじゃなくて、来て1時間ぐらいでもう職場に向かう事になった。

だから、ほとんどは俺と双子の妹で一緒に楽しむだけだった。

まだ幼いながら、孤独の寂しさを感じるらしく、母親が帰った後は泣いてた。

俺が一所懸命、卑怯にも妹達に説得した。

お父さんもお母さんも、お前らが嫌いなわけじゃない、生活の為に働いてるんだってな。

この双子の妹は聞き分けが凄くいいから、俺が説得したら必ず言う事を聞く、だから卑怯だと思った。

俺は両親が忙しいと妹達に言いきかせつつも俺も両親に不満があった。

せめて丸一日ぐらいは何とか仕事空けられないんだろうかって。

そんな事を考えていたが、せっかく遊園地に来たんだからもっと遊ぼうぜって言った。

色んなアトラクションに乗って、楽しんで、騒いだ。

それから双子の妹をそれぞれ両手で掴んで遊園地を歩き回っていたら、警備員に捕まった。

見た目、兄妹にしては年が離れているし、親にしては年が近過ぎる俺。

その双子を誘拐したのではと疑われた。

必死に事情を説明して、その双子の妹も「私のお兄ちゃんだよ」って必死に弁解してくれた。

結構長い時間警備員に捕まったので、その間ずっと喋っていてマジ捕まると思ったから緊張して汗もだくだく、一気に凄く疲労したから少し食事をした。

俺と妹達でハンバーガーとかコーラを喰って飲んで、んで食後の休息がてら観覧車に乗った。

観覧車に乗って周りの景色が見えるほど高いところまで来ると、もう双子の妹達が喜んでさ。

凄い綺麗、綺麗綺麗って、そう言ってはしゃいでいたのに、突然2人が黙るんだ。

「どうした?」

って聞いたら

「お父さんお母さんの代わりにわざわざ一緒に遊園地で遊んでくれてありがとう」

って。

その言葉聞いて俺マジ泣きした。

当たり前じゃないか、お前等の為になら幾らでも時間作ってやるよ。

親父も母親も、俺達のために生活費を稼いでる。

子供と一緒に居たくない親なんかいない。

だから俺は両親の代わりに、家族の愛をお前らに届ける義務があるんだって。

俺が泣いたら、妹達も泣き出した。

みんなで抱き合いながら泣いた。

俺がごめんなって言って、妹達がありがとうって言ってわがまま言ってごめんって。

良いんだよ、お前らはもっとわがままでいいんだよって言おうとしたけど、泣き過ぎて声にならなかった。

遊園地で一緒に遊ぶ事は出来なかったけど、こんなにも温かい家庭を作ってくれた両親には感謝してる。

だから、家に帰った後、俺と妹達で一緒に感謝の手紙を書いてテーブルに置いておいた。

後日、職場から鼻声のありがとうって親父や涙声の母親の声を聞いて、寂しいけれど、良い家族だなぁって思った。

これからも妹達が自立するまで、俺が親の代わりに面倒見るんだろうなって。

そう思ったら急にいとおしくなってきて、子供を持つのってこんな感じなのかなって。

だから、遊園地から帰ってきた後、親の代わりになるかなっと不慣れながらも、その妹達に俺が子守唄を歌って寝かせつけた。

「歌下手だねー」

「音痴だねー」ってけらけら妹達が笑ってさ。

でも、全然むかつかなくて、楽しくて、嬉しかった。

この家族に俺は産まれてきて、本当に良かった、そう思えるだけでも俺は凄く幸せな奴だと思った。

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