
浅田真央は、すばらしいスケーターよ
2014年のソチオリンピック。
現地時間の20日(日本時間21日)に行われたフィギュアスケート女子のフリーの演技。
前日のショートプログラムで、ジャンプで大きな失敗してしまい順位は16位。
原因は、大きなプレッシャーか体調か、本人にしかわからない。
しかし、演技後には浅田真央を応援する日本からの大声援。
一般人だけでなく、国内、国外から多くの著名人から激励メッセージ。
メダルを期待する声ではなく、浅田真央がベストな演技、自分が納得できる演技で有終の美を飾ることを祈る声だった。
圧倒的な実力、演技力を見せながらも、どこか儚く危うい面を持ちあわせている。
そして時折聞こえてくるプレイベートでは、天真爛漫で素直な性格。
こんなにも多くの人から愛されるスポーツ選手は、そう多くはいないだろう。
そうして迎えたソチオリンピック最後のフリーの演技。
浅田真央の元コーチであるタチアナ・タラソワがテレビの解説でしゃべり続けた。
演技始まる前の緊張の一瞬にこう言った。
「私の可愛い真央 がんばるのよ。がんばるのよ」
と言って送り出す。
司会者「あなたがプログラムを教えたのですよね」
タラソワ「直すところはない。1つのポイントがあるんだけど小さい。」
その後、つぶやくように
「可愛い真央(露語で小鳩ちゃん)がんばるのよ。がんばるのよ。可愛い真央」
そして演技が始まった。
タラソワの声は優しくよびかけるように。
ラフマニノフの音楽が鳴り響く。
そして、冒頭のトリプルアクセルを見事に跳んだとき
「やっ!」
と大きな声。
彼女はいつも教え子の演技のとき全身で表現する。きっとガッツポーズしたのでしょう
そして、浅田真央 がトリプルアクセルを決めた後、しばし沈黙。
そして3-3ジャンプを決めた後、
「3回転ー3回転、真央は今季初めてきめたわ!」
と興奮状態で言った。
序盤から中盤にかけて次々にジャンプを決めていく。
タラソワは
「なんていい子」
「なんていい子なの」
そして演技は、中盤から終盤へ
真央が完璧な演技を見せる中で祈るように
「うまくいっている。うまくいっている」
演技終了後、彼女は感極まっているような声だった。
静かに
「ブラボー。ありがとう。」
「本当にありがとう。」
「よくここまで仕上げたわね。」
「彼女はすばらしいスケーターよ。」
「彼女は自分に打ち勝ったの。ありがとう」
ソチ・アイスベルクで表彰式の音楽が続く中、タチアナ・タラソワが喋り続けたのは、浅田真央について。
「ありがとう」を繰り返していました。
多くの人に愛される浅田真央。
誰しもが彼女の魅力に惹きつけられ、応援し、感謝を述べる。
浅田真央選手、本当に感動をありがとう!
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