たくさんの味方がいるんやなぁ

たくさんの味方がいるんやなぁ

うちの家は母子家庭で貧乏やったんや

パパはヤクザでどこにおるかもわからん

ママは夜スナックで働きながら育ててくれた昼はスーパーで働いていた

だから、ママとおれる時間は朝30分くらいと夕方3時間ぐらいやった

そのころ、学校の女の子の間で、あるアイドルグループが流行っていて、みんなカードとかCDを持ってきて休み時間に聞いとったんや

でも、うちはそんなん買える家じゃなくて、誕生日も三角のケーキをママと半分こして食べよった

ママは、「美味しいねぇ」っていいながら食べよった

プレゼントはそこら辺の雑貨屋さんで買った髪飾りとか、リサイクルショップで見つけたぬいぐるみとか、そういうもんばっかやった

これでも将来の夢くらいあって、収入が安定してる看護師さんになってママに楽させてあげるんやっていう夢があった

学校の作文で将来の夢について書いたんやけど、みんな原稿用紙1枚で収めとったけど

私は3まいも書いて、先生大号泣しとってなぁ

頭もそこそこ良かった

1学年240人くらいおる学校でTOP10にははいりよった

CDとかはなくても友達はおった

ひよちゃんとはーちゃんっていうんやけど、すごい正義感が強い子達やった

私1部の女子からいじめられよったんや

いつも着てる服が同じことCDを持ってなかったこと

私はそんなこと、全然苦じゃなかった

でもあるとき、お弁当の日があって、お弁当食べたあとの休み時間に呼び出されたんや

「あんたは貧乏」

「いつも同じ服やし」

「今日のお弁当もダッサ」

「お母さんしかおらんもんなぁ」

そんなことをずっと言われて泣いてもたんや

そしたらひよちゃんとはーちゃんが言い返してくれて、守ってくれたんや

ママにその話をしたら「ごめんなぁ、ごめんなぁ、許してなぁ」って言って頭撫でてくれたんや

そのときに、たくさんの味方がいるんやなぁ

と子供ながらに思ったわ

今では、先生が進めてくれた医学部に奨学金借りていってる

ママに恩返し出来たらいいなぁ

おすすめの泣ける話

泣ける話の投稿
Page TOPへ