胸張って保育園の先生するよ

胸張って保育園の先生するよ

桜咲く前に、保育園を晴れてリストラになるんですが、こっちから「願下げだい」ってぐらい始末の悪い保育園だった。

でもねぇ…

子どもは可愛いのよ。

その別れが堪らなく切ないのです。

うちは子宝に恵まれず、尚更愛おしくて指折り「後何日こうして抱っこして眠らせてやれるだろう」と思うと、それだけが悔しくてなりません。

昨日は、結婚記念日で出掛けました。

連れ合いがトイレに行き、ふと独りになってしまうと思い出して溢れそうな涙を堪え、待ちました。

昨年の四月、生後二ヶ月、早産で小さかったあの子が、今では呼び掛けると体一杯で応えくれて最高の笑顔を見せてくれる。

途中、乳児院に預けられ退園しても「わがまま言わず、ちゃんとミルク飲んでるか」心配したよ。

だからまた再園して来た時は嬉しかったし、ホッとした。

そんな事を考えてたら、私の父ちゃんから着信有り。

「んもぅ…空気読んでよ!!」

と思い自宅にかけ直すと母ちゃんが出た。

ひとしきり話して「お父さんと変わってやるね」とバトンタッチ

ほろ酔いの父ちゃん(大工で、頑固で、兄と姉に厳しく、私に甘い)

「昨日は誕生日だったろ?おめでとう!焼酎飲みよったら忘れとった。だけん今日掛けたったい」

だって…

私、31のバースデーでした。

孫も見せてやれない、リストラ娘なのに…

父ちゃんありがとう。

やっぱあんたの娘で良かった。

愛情も沢山もらった。

曲がった事は許せない所はそっくりだ。

だからこそ保育士になったんだね

また胸張って保育園の先生するよ。

大工は一生修業。

保育士も一生修業。

父ちゃん空気読みすぎ!

これがあって吹っ切れました。

おすすめの泣ける話

twitterリンク facebookリンク
Page TOPへ