母の秘密のノート

母の秘密のノート

私が中学生の頃の話。

母と大喧嘩をして部屋でふて寝した翌日、机の上にクラスの親同士で回すノートがあった。

母がいないのを確認してこっそり覗いてみた。

以下、大体の内容。


A(私)は死産と流産の後にようやくこの世に生を受けた、私達夫婦にとっては初めての子、大切な宝物です。

女の子と分かってからは、真っ黒な髪の毛の子になって欲しくて、妊娠している間は昆布など海藻をずっと食べていました。

つむじがふたつある、ひねくれた子になりそうな子だけれども、産まれて初めて泣き声を聞いた時は涙が止まりませんでした。

昔からアニメが大好きで、将来は絵の方面に進みたいと言う我が子。

どれだけ大変な道かは解らないけれども、私が生きている限り我が子のファン一号であり続けたいです。


あと何故か、あまり上手くないアンパンマンの絵がノートの隅に描いてあった。

思い返せば遠足には必ず母の手紙と、当時私が大好きなキャラが描かれてあった。

大喧嘩して全部破って捨てた後、母からビンタを喰らった意味がようやくわかり、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになりながら謝った。

母も大泣きしてた。

今私は学生だけどもイラストの仕事をちょいちょい貰ってて、この前初めて貰った給料でケーキ買って帰った。

すごく喜んでくれた。

墓参りする時はいつも水子地蔵にまんじゅう持っていく。

ちなみに、未だに髪は染めていない。

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