母の日記

母の日記

当時私が小学生だったころ。

本が大好きで、家にある、自分が読めそうな本を読み漁っていた。

ある日、何気なく母の本棚を漁っていたら、かわいい表紙の日記を見つけた。

どうやら私が小さかったころの成長記録らしい。

母はこういう細かいことが好きで、よく日記とかつけていた。

私は面白半分で日記を開いてみた。


◎年☆月◇日

今日、○○(私の名前)ちゃんが初めて寝返りをうった。

うつぶせになっていたから、一瞬ヒヤっとしたよ。

でも、寝返りがうてるようになったね!


●年△月□日

今日、○○ちゃんが“あいうえお”を読めた。

すごいすごい!偉いネ!

次は“かきくけこ”に挑戦だ! ・ ・ ・


日記には、私が赤ちゃんのころからの成長記録が丁寧につけられていた。

内容はほとんど覚えていないけど、一言一言がすごく愛おしかった。

いつの間にか私の視界は、涙でぼやけていた。

私は誰にも気づかれずに、静かに泣いた。

その時は、なんでこんな日記を読んで泣いているのかとか、母親の愛情とかがよくわからなかったけど、なんだか胸が熱くなった。

お母さん、私を産んでくれてありがとう。

苦労ばっかりかけてゴメンね。

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