晩御飯、何が良い

晩御飯、何が良い

「晩御飯、何がいい?」

あの日の夕方、いつものようにかあちゃんはニコニコしながら自転車に乗って出かけていった。

夕方6時過ぎだっただろうか。

テレビを見ながらうたた寝をしていた僕は、けたたましい電話のベルで

起こされたのだ。

警察からの電話だった。

かあちゃんは、居眠り運転のダンプに跳ねられ、そのまま逝ってしまった。


「晩御飯、何が良い?」

「今日はかあちゃんの誕生日だから、かあちゃんの好きな物買ってきなよ」


それが、かあちゃんとの最後の会話だった。

今でも、僕の晩御飯の材料を買う為に、走り続けているのだろうか。

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